5軸マシニングによるA5052の高速加工、切削のみで仕上がり面粗度の安定
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材 質:
A5052
サイズ:
40×150×130mm
精 度:
±0.02
個 数:
2個
納 期:
7日
ポイント
- 斜め方向からの切削
- 3Dデータのみから製作
- 5軸マシニングセンターにより工程減
- ワイヤーカットを使用せず仕上がり面の粗さの安定
内容
今回ご紹介する事例は5軸マシニングセンターの特徴を活かした製品です。
斜めからの切削箇所が多々あり、さらに厳しい精度を求められていました。3軸マシニングセンターでは加工しにくい内容となっていますが、当社では切削のみで加工を完了させています。
さらにこの製品は図面がなく、3Dデータと仕様書のみで加工を進めてほしいとの依頼がありました。 Solidworks、STEP、IGESなどはもちろんのことですが、様々な形式のデータから対応できるので、図面化している時間のないお客様からご支持いただいています。

5軸マシニングセンターを使用する利点は高精度だけではありません。
この製品は2工程で加工を完了させていますが、段取り替えの工程を極力少なくすることで、チャッキングする際に発生しがちな傷への対策にもなっています。

当社では複合加工を得意としているということもあり、通常だと3軸マシニングセンターとワイヤーカットにての加工が多いです。しかし、仕上がりのワイヤー加工面がNGという例も少なくありません。今回は切削だけで加工することで、写真のように光沢のある仕上がりとなっています。

当社のアルミ高速切削は特に定評があります。 アルミ加工専用のマシニングセンターを導入しているので、特性を熟知した作業者が、より良い切削条件で加工をしています。品質はもちろんのこと、納期や価格でもお客様にご満足いただいております。
日々アルミ材を切削していますが、加工の難易度は様々です。
この製品は、最初に3Dデータを見たときに5軸マシニングセンター向きの案件だと思いました。 数年前までは3軸マシニングセンターでしか対応できなかったので、相当苦労したのではないかと思います。 ワイヤー加工を使わずに、切削加工だけで仕上げた加工面をぜひご覧ください。