全長50mmの30連コンタクト、専用金型で高精度加工を実現
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材 質:
C5191-1/2H
板 厚:
0.2mm
サイズ:
50×6mm
精 度:
±0.03
個 数:
14セット
納 期:
7日
ポイント
- 1×2mmの微細板金加工
- 30連短冊形状の高精度加工
- 潰しと折り取りノッチを同時加工
- マシニングセンターで専用型製作
内容
微細板金部品の加工事例をご紹介します。
1×1.8mmの小さい部品が30個連なっており、全長は50mm程の細長い形状です。
つなげて加工を行うと、効率は上がりますが、長く連なるほど精度を出す事が難しくなります。
先端には面取りの指示があり、さらに折り取り用のノッチの加工もありました。
外形の形状も細かく複雑ではありましたが、薄板の加工に特化したファイバーレーザー加工機で対応しており、恒温工場内で加工することで、安定して細部まできれいに仕上げています。
製品同士のピッチは±0.03という厳しい公差がありましたが、当社では、潰し加工とノッチの専用型を社内で製作し加工することで、公差を満足しています。

30連となると、少しの誤差が蓄積し、全体でみると大きく寸法が変わってしまいます。 C面取りは30連を何回かに分けて潰していますが、位置ずれすることなく綺麗に仕上がっています。

ピッチ公差±0.03をクリアするには、型の精度が非常に重要となります。
当社では、熱処理を行ったあと、高精度マシニングセンターとワイヤー放電加工機で型を仕上げることで、誤差を
最小限に抑え、高精度加工を実現しています。

ノッチは、通常曲げ加工がある場合、製品の曲げ精度に関わるため、最終工程で加工をすることが多いですが、今回の製品は曲げ加工がないことと、サイズが小さいため、潰し加工と同時に加工をしています。同時加工をすることで、工程の削減、納期短縮にもつながっています。
型製作の際、熱処理後は材料が硬くなり加工の難易度があがるため、通常は熱処理前にワイヤー加工やマシニング加工をしておりますが、熱が加わると寸法が変わってしまい、製品の精度に影響を及ぼします。
今回は公差に対応するために熱処理後に加工を行い、高精度な型を製作しました。
当社では、温度管理のされた恒温工場内に、HRC60以上の硬度の高い材料の切削にも対応できる高精度マシニングセンターを保有しているため、熱処理後の材料でも精密な加工が可能です。製品の精度、納期を考慮し、最適な加工方法を選定できる設備と体制を整えておりますので、是非当社までご相談ください。