絞り加工×複合旋盤加工のハイブリット製品

絞り加工×複合旋盤加工のハイブリット製品
  • 材 質:

    SUS304

  • 板 厚:

    0.5mm

  • サイズ:

    φ45×5mm

  • 精 度:

    ±0.1

  • 個 数:

    50個

  • 納 期:

    2週間

ポイント

  • 内外径の寸法公差±0.1 高精度加工
  • 側面に開いたφ2.5の複合旋盤加工
  • 工程の細分化による干渉問題の解決

内容

今回は、高度な技術力を持ち、【精密板金・プレス加工】と【複合旋盤加工】のどちらにも対応可能な弊社だからこそ完成できた事例をご紹介します。

材質はSUS304、板厚0.5mmで円筒型に絞る製品です。篏合部品との関係で、内径・外径ともに厳しい公差が指示されています。寸法だけでなく幾何公差も厳しく、全てをクリアするのはとても難しい形状でした。

側面には等間隔でφ2.5の穴が16箇所開いています。
この穴はブランクカットの時にあけてしまうと、絞りに引っ張られて歪んでしまいます。
板金・プレス加工と機械加工の複合加工が可能な弊社では、絞り後の穴加工を選択し、変形なく綺麗に仕上げています。

寸法公差の他にも、平面度や平行度、同軸度が細かく指定されており、大変難易度の高い加工です。
経験に基づいたデータから、絞り後の公差を満足できるよう展開しています。 また、熟練の技術で反りを最小限に抑えた絞り加工となっています。

複合旋盤を使用することで、円周上の穴開けにも問題なく対応できます。
ワンチャックで製品を回しながら穴開けできるので、高精度な加工が可能です。 壁がとても薄い製品のため、製品自体の変形が危惧されました。そこで簡単な治具を製作し加工に投入することで、変形のない仕上がりを実現しました。

絞った後に穴開けをすれば完結というわけにはいかない形状でした。 図のようにS字に絞っているため、刃物が干渉してしまい、穴開けができませんでした。 そこで、工程を細分化し、プレスと切削の順番を細かく行き来することで、対応しました。

担当者のコメント

絞り形状としては、かなり公差の厳しい製品だったと思います。展開作業からかなり頭を悩ませましたが、培ってきたデータを駆使し、問題なく完成させることができました。

【絞り加工×複合旋盤加工】のような複合加工は、弊社の得意とするところです。 社内で各工程を行ったり来たりできることも大きな強みです。

公差が厳しい製品や複数の設備を要する製品など、お困りの案件がございましたら、是非ご相談ください。より良い加工方法をご提案できるかもしれません。ご連絡お待ちしております。

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