金型の必要なR曲げをロールベンダーで対応し短納期を実現
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材 質:
C1020
板 厚:
t1.0
サイズ:
140×110×20mm
精 度:
±0.2
個 数:
5種各1個
納 期:
7日
ポイント
- R60~R88のR曲げ
- 共用で使用できる金型の設計
- 3Dモデルのみで製作
- 顧客への形状提案
内容
今回のバスバーは、R60~R88の5種類のR曲げがあります。
このR曲げ用に金型を製作すると、それぞれ違うRとなるため多額な費用が掛かります。コストを抑えたいというお客様からのリクエストもあり、R部用の簡易ゲージで合わせながら社内設備の3本ロールベンダーで曲げ加工を行いました。3本ロールベンダーは一気にRを作ることができません。そのため少しずつRにする必要があり、加減が難しいため熟練の技が必要となります。
また、今回は5種類の類似形状での依頼でした。
U字曲げ部は市販の標準型では曲げることができません。当社では、社内で製作した簡易型を用いて曲げ加工を行いました。さらに、社内ノウハウにて、5種類に共用で使用しても干渉しないような簡易金型を設計しました。結果、コストダウンに成功すると同時に、納期短縮にも繋がりました。
当社では少量多品種の製品を製作しています。日々ノウハウを培っているからこそできた事例です。

この曲げ部には、簡易金型を使用しました。別の箇所にも同様の形状がありましたが、こちらも同じ金型で加工しています。

3Dデータのみでの製作依頼でしたが、ブランクの展開時に一部干渉があったため、お客様に形状提案をし承認を得て加工を進めました。
今回の製品は、低コスト且つ短納期での製作依頼でした。
納期が7日と短く、金型を製作する時間を確保することが難しい状況でした。 そこで、R曲げの箇所は社内設備の3本ロールベンダーでの対応と、5種類に共用できる簡易金型の設計をすることにより、金型の製作時間を削減し、コストダウンと納期短縮を実現させました。
また、今回は3Dモデルのみでの製作依頼でした。
公差等のお打ち合わせは必要となりますが、図面がない製品でも部品の製作は可能です。お困りの際にはご相談ください。