変形しやすい難形状、5軸マシニングによる多面加工
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材 質:
A5052
サイズ:
50×85×60mm
精 度:
±0.03
個 数:
3個
納 期:
10日
ポイント
- 5軸マシニングセンターによる多面加工
- あらゆるところに変形の懸念がある難形状
- 壁近くφ0.8の細穴加工
内容
5軸マシニングセンターによる多面加工の事例をご紹介いたします。
今回の製品は、非常に入り組んだ形状をしており、あらゆるところに変形の懸念がありました。さらに、要所に±0.03~0.05の厳しい公差があり、難易度も高く、ワークを外してしまうと公差を満足させることができません。5軸マシニングセンターはワンチャックで多面加工が可能ですので、高精度な製品の加工に最適と言えます。当社では専任の技術者が、プログラムや最適なツール選定を短時間で行い、製品を完成させることで、品質やコストの面において、お客様に大変ご満足頂いております。
全貌をお見せできませんが、加工のポイントとなる箇所は写真と共にご説明します。

左右の形状を支えている部分が1.0mmと薄く強度が弱いため、加工時にあまり負荷をかけられません。さらに、周囲も堀込量が多く、変形しやすい条件が揃っていました。削っていくと強度が弱くなっていくため、形状を保てるように通常とは違う工順で加工を進めました。

一番低いところにΦ0.8の穴が2ヶ所、Φ1.0の穴が1ヶ所あいています。小径工具は短い溝のすぐ隣には高さ20mmの壁があり、工具ホルダーが干渉するため穴の加工が困難な状況でした。干渉を避けるために長い工具を使うとびれやすくなりますが、安定して加工ができるようプログラムに工夫を施しています。

R形状だけでなく、裏側にも加工要素があり、3軸加工の場合一工程では加工が完結できない形状でした。多方向から加工ができる5軸加工で対応することで、効率よく加工を進めることができます。
今回の製品は3軸のマシニングセンターでも加工は可能ですが、専用治具の製作が必要になったり、部分的に他の機械で加工したりすることも考えられます。その場合、コストアップや別の機械にワークを移すことでの精度の問題が発生します。5軸マシニングセンターは工程ごとのワークの再取付けが不要になるので、生産性と加工精度が飛躍的に向上します。そのため、お客様にはコストの面や精度において、大変ご満足いただいております。
当社では、難形状、多面加工の案件が増えてきていることもあり、今年8月に5軸マシニングセンターを更に1台増強致しました。我々、技術者としてもお客様のご要望にお応えすべく、新しい加工技術や、3次元ソフトなど、日々勉強しレベルアップを図っています。
難形状でお困りの際は、お問い合わせフォームからご連絡いただくか、milestone@nisinoseiki.comへご相談下さい。