金型の改良と工夫を重ね、アルミ板0.5mmの深絞りを実現

金型の改良と工夫を重ね、アルミ板0.5mmの深絞りを実現
  • 材 質:

    A5052

  • 板 厚:

    0.5mm

  • サイズ:

    214×122×25mm

  • 精 度:

    ±0.1

  • 個 数:

    16個

  • 納 期:

    21日

ポイント

  • 板厚0.5mmアルミ薄板の絞り加工
  • 社内製作型を5セット使用した絞り
  • シワ防止の工夫と金型の改良

内容

アルミの板厚0.5mmの複雑な曲げ・絞り加工で、複数回に分けて絞らなければ形にできない製品でした。

製作した金型は5セットで、平らな板から段階を踏んで徐々に絞って形にしていきます。
30mmの絞り部側面にあるカバー取付ネジ部の形状を、そのままの形状で絞ると側面の下側に引っ張られ亀裂が入ってしまうため、材料を残して絞り、その後削り落とすという方法で、ひび割れを防ぐ工夫をしました。

同じく、上部コーナーRも、絞る時に左右に引っ張られてしまい、はじめはひび割れが発生してしまいましたが、材料がスムーズに流れるように金型を改良し、ひびが入らずに仕上げることができました。

また、中央上部の凹み部はRがついているため、シワがでやすい形状でしたが、シワ抑えを効かせたことできれいに仕上げる事ができました。
絞る際には、シワや亀裂が入り、一回で思った通りに絞れることは、ほとんどありません。
シワや亀裂を防ぐには金型を改良する必要があります。通常の場合は金型の製作や改良をする際に、何日もの時間がかかってしまいますが、当社では専用の金型を社内で製作することが出来るので、すぐにテスト加工に戻ることができます。

金型調整の迅速な対応により、品質の良い製品の短納期製作を実現することができています。

中央上部の凹み部や角Rの絞りは、 シワがよりやすく加工が難しい箇所です。

カバー取付ネジ部 拡大写真
亀裂をなくすために型を改良しました。

担当者のコメント

今回のような複雑な加工では、想定していなかった様々な問題に悩まされることがよくあります。
どうしたら綺麗に、さらに早く加工できるかを考えながら製作にあたることによって、加工者の技術も磨かれていきます。

これからもお客様にご満足いただけるよう、仕上がりの綺麗な製品を、短納期で納品できるように心がけていきたいと思います。

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