使用用途に合わせた加工方法の工夫で、作業時間を短縮
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材 質:
SUS304
板 厚:
2mm
サイズ:
350×300×150mm
精 度:
±0.3
個 数:
1個
納 期:
6日
ポイント
- 加工方法の工夫で納期短縮
- 9枚の板⇒4枚の板から製作
- 部品の使用用途に合わせて加工方法を提案
- フライスと旋盤と板金の複合加工
内容
今回の依頼は漏斗のような形状の製品で、液体が入るため“全周溶接、液漏れなきこと”との指示があり、液漏れしないように加工をしなければなりませんでした。
9枚の板をバラバラに切断して溶接するのが本来の図面指示でしたが、時間がかかってしまう上に、溶接箇所が多い事で水漏れの可能性を増やしてしまう恐れがあります。
そこで、板の枚数を減らし、可能な場所を曲げることで溶接箇所を減らすという方法をご提案させて頂きました。これにより作業時間の短縮と液漏れの可能性を減らすことのできる加工をすることができました。
また、溶接部品の中には板金加工では無く、旋盤加工やフライス加工の部品もありましたが、当社には機械加工部門があり、これらの部品も全て社内で加工し製品を完成させています。

液漏れが無いように全周溶接しています。
今回の製品は漏斗の形をしたもので、液漏れしないように溶接をしなければならない製品でした。
図面指示では9枚の板を溶接して製品の形にするという指示でしたが、あえて今回のような曲げ加工を用いて加工する方法を提案させて頂きました。結果としてコストを抑え、短納期対応ができた製品だと考えております。
今回のケースばかりではなく、その製品の仕様や用途に合わせたご提案ができるよう、これまでの加工実績を生かし日々努力しております。