3種類の部品をキャリアで繋いで同時加工し時間短縮
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材 質:
C2680-1/2H
板 厚:
0.64mm
サイズ:
80×40×30mm
精 度:
±0.1
個 数:
200個
納 期:
10日
ポイント
- 3種類の部品をキャリアでつないで同時加工
- 細長くて薄いものの変形をおさえる工夫
- 板厚0.64mm⇒0.6mmの潰し加工
- 専用型社内製作
内容
今回の製品は、板厚0.64mm、全長60mmの同じ加工箇所がある3種類の部品をキャリアで繋ぎ、同時に加工した事例です。
人間の手の力でも簡単に曲がるような細長い形状のため、CO2のレーザーでは加工の途中に変形や歪みがでてしまいます。そのため、当社では熱影響の少ないファイバーレーザーで加工しました。
また、先端には潰しの指示があり、社内で専用型を製作し、それを使用して板厚0.64mmを0.6mmに潰しています。
さらに潰しの反対側の先端付近にはビード絞りの指示もあり、歪みをおさえるため、潰し加工やビード絞りを行ってから、ファイバーレーザーで切断という工程で加工しています。
形状が異なる3種類の部品でしたが、キャリアで繋いだ状態で潰し・絞り・曲げを同時加工することにより、工程数を減らし作業時間を短縮することができました。

先端の潰し加工
板厚0.64mmを0.6mmに0.04mm潰しています。
今回の製品は異なる3種類の部品を製作するという依頼でした。
異なる形状とはいえ、同じ加工箇所があるためキャリアで繋ぐことで同時加工を可能にし、工程数を減らすことができました。また、今回の製品とは違い、同じ製品で数量が多い場合でも、同様にキャリアで繋ぎ工程数を減らす加工を実施しています。
実際には一度に数種類を同時加工しようとすると、逆に手間が掛かる場合もありますが、効率よく加工する方法を考えることで、短納期を可能にしています。