専用型を社内製作し、手作業で完成させた板厚0.08mm
内径φ0.18のパイプ曲げ加工

専用型を社内製作し、手作業で完成させた板厚0.08mm<br>内径φ0.18のパイプ曲げ加工
  • 材 質:

    C5210(リン青銅)

  • 板 厚:

    0.08mm

  • サイズ:

    1×0.4×0.4mm

  • 精 度:

    ±0.02

  • 個 数:

    20個

  • 納 期:

    10日

ポイント

  • 内径φ0.18のパイプ曲げ
  • 社内製作の専用金型4セット使用
  • 曲げ加工は手作業
  • キャリアを付け加工後ノッチで切り離し

内容

シャーペンの芯よりも内径の小さいパイプ曲げを含む製品の加工事例です。

パイプ曲げは内径φ0.18、板厚0.08mmと小さくて薄く、ピンセットで掴んでの作業は不可能なため、キャリアをつけて手作業で曲げていきました。
φ0.18となると、市販の型では大きさに対応が出来ないので、専用の型を社内で製作し、丸め曲げを行いました。
今回は4セットの専用型を設計、製作しています。

一度に丸めることはできないため、様々な型を使って複数回に分けて曲げていきます。
物が小さいと当然公差も厳しくなります。パイプ型に曲げて、さらに寸法を出すために、曲げ作業を複数の段階に分けて徐々に形にしていきました。

最終工程では、形が潰れてしまわないように芯金を入れて形にし、キャリアからノッチで切り離して完成させました。

内径φ0.18の小さいパイプ曲げ

担当者のコメント

今回の製品のようにサイズが小さいと、市販の金型では曲げる事が出来ません。

板厚0.08mmで内径がφ0.18ですと、外径はφ0.34で半径はR0.17になります。すなわち、パイプ曲げに使用する金型の谷RをR0.17以下で製作しなければ曲げる事は不可能です。
切削加工やレーザー加工では、機械の性能上刃物の径やレーザーの集光径で必ず谷Rがついてしまいます。
物理上できてしまう金型の谷Rの影響で、正確な金型を作ることができません。

加工方法や形状によって手法は異なりますが、型の谷Rを小さくしたり、無くしたりすることが、製作可否の鍵となっています。

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