板厚0.05mmの薄板で微細な曲げ加工のある製品を、設計を工夫した
社内製作型を用いて製作
- 【タグ】
- 【加工技術】
- 【加工設備】

材 質:
SUS304CSP
板 厚:
0.05mm
サイズ:
2.15×4.1×1.0mm
精 度:
±0.05
個 数:
15個
納 期:
5日
ポイント
- 板厚0.05mm薄板の微細曲げ加工
- 製品サイズ4mm角以下
- ヘミング曲げ加工
- 専用型を社内製作
内容
製品の板厚は0.05mmと薄く、サイズが2.15×4.0mm程しかありません。
板厚がかなり薄く、少しの力でもシワや折りキズがついてしまうため、取り扱いには細心の注意を払い、加工しています。
ブランクは、反りを防ぐためにファイバーレーザーで切断しています。
今回の製品は、ヘミング曲げとL曲げ、Z曲げ箇所があります。
ヘミング曲げは3回に分けて曲げていきます。まず90度に曲げてから、鋭角に曲げます。その後プレスで潰して曲げています。
市販の型では90度までしか曲げることができません。
90度以上の曲げ工程については社内で専用型を製作して曲げています。更に、L曲げ、Z曲げ箇所についても社内で型を製作して加工しています。
小さい製品ですが、キャリアを付けずに、手作業で曲げ加工を施しています。

ヘミング曲げとL曲げ、Z曲げ
今回のような微細な製品の金型を製作する場合は、金型の谷Rの寸法や曲げ工程を考慮する必要があります。
金型を機械で削ったり、ワイヤー放電加工機で切断したりして製作しますが、必ず谷Rが発生します。
その谷Rをどのようにして無くすかが、金型を設計する上での大きな鍵になります。
図面通りの製品を製作するには、常にそのことを考慮して製作にあたっています。