複合旋盤で難削材を内径φ13.5外径φ14.5のラッパ筒形状に高精度加工

材 質:
64チタン
サイズ:
φ14.5×109mm
精 度:
±0.03
個 数:
5個
納 期:
4日
ポイント
- 難削材64チタンの加工
- ラッパ筒形状で先端にM6のネジ
- 先端のななめ穴をミル加工
- 外周に滑り止め用掘り込み有
- 専用の治具を社内で製作
内容
難削材である64チタンを加工しました。
全長が109mmで径がφ14.5と細長く、背面がラッパ筒形状で先端にM6のネジ切りがあります。内径はφ13.5で0~+0.05の公差があり、細く深い為に油が掛かりづらい形状です。
先端に斜めの穴があり、外径を削っていく工程でミル加工も行いました。
また、外周には滑り止めとして20本の半円の掘り込みが筒の両側にあり、ボールエンドミルを使用してミル加工を行いました。
背面からの加工では、筒状の製品が圧力で潰れてしまわないように治具を考案し、同じく複合旋盤で加工しました。ただ潰れないだけの治具では無く、振れを抑え安定したクランプを可能にした為、流線形のきれいな外径に仕上げることができました。

ラッパ筒形状の拡大写真
仕上がり形状を潰すことなく、流線形のきれいな形状に仕上げました。
ミル工程も多数必要とするラッパのような筒形状で、また高精度外観品であったため最初から最後まで慎重に加工しました。
また、64チタンと言う事もあり、特に内径加工に苦労しました。
工具の摩耗、チッピングを回避するためにはどうするか、内径奥にクーラントをどう送り込むか、いくつもの課題がありましたが、綺麗に仕上げることができ、お客様にも大変ご満足いただけました。