専用型を製作後焼入れ、板厚0.2mm絞り加工から仕上げまで全て社内で加工
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材 質:
SUS304
板 厚:
0.2mm
サイズ:
Φ51×32mm
精 度:
±0.15
個 数:
60個
納 期:
7日
ポイント
- 板厚0.2mmの深さ30mmの絞り
- 社内で専用型の製作、焼入れ
- 切欠きを複合旋盤で加工
- プレスと機械の複合加工
内容
今回の製品は、プレスと旋盤の複合加工で、板厚0.2mmのSUS304を30mmの深さに絞る加工事例です。板厚の100倍以上の絞りだったため、難易度が高い加工となりました。
絞る際に、底の穴が広がって切れてしまったり、空気が入り、底が膨らんでしまったりと様々な問題がありましたが、社内での専用型の製作、型の改良や加工順序の変更で改善することができました。
先端の切欠き部分は複合旋盤で加工しています。
加工の際にそのままチャッキングをすると、肉が薄いため、変形してしまいます。変形を防ぎ、安定した加工ができるように、専用の治具を用いています。こちらの治具も全て社内で製作しました。
当社では、板金工場と機械工場が隣接している為、板金やプレス、機械加工の複合加工でも、綿密に打ち合わせをする事で、最良の加工方法にて製品を仕上げる事が出来ます。
また、型の焼入れは専用の焼入れ炉を所有しているため、投入後翌日には使用することができ、短納期に対応しています。

切欠きは複合旋盤で加工しました。

段差のある絞り加工でも対応可能です。
板厚100倍以上の深絞り加工でしたが、当社の特長の1つであるプレスと機械加工の複合加工で、製作が実現できました。
この加工技術を応用することにより、フランジ付の円筒絞りや、角筒絞り等のさまざまな形状が製作できます。
今回は絞り加工と複合旋盤を組み合わせて製作した事例でしたが、当社の機械設備を利用することにより、絞り型の数量を減らす事が出来る為、コスト及び短納期への対応が可能となります。