複雑・極小サイズの部品加工、専用の金型を社内製作し、
公差±0.03mmを手作業で実現
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材 質:
C5210-1/2H(リン青銅)
板 厚:
0.1mm
サイズ:
5.0×3.0×3.0mm
精 度:
±0.03
個 数:
5個
納 期:
7日
ポイント
- 穴径φ0.2mmのパンチ穴
- 0.15mm×1.0mmのパンチ角穴
- 社内で簡易金型製作
- AMADA審査員特別賞受賞製品
内容
φ0.2の多数の穴開けはパンチ加工で行うことで作業時間を短縮、0.15×1.0mmの角穴については専用の金型を社内製作し、こちらもパンチ加工を施しました。
今回の加工品は、サイズ5×3×3mmと非常に小さい物です。このサイズとなると、市販の金型では大きすぎて曲げることができません。そこでサイズの小さい金型を社内製作して使用しました。
さらに、コの字型に曲げなければならない加工箇所については、専用の金型も社内製作して加工を行いました。曲げ加工は全て手作業で行い、公差±0.03を実現しました。
最後の加工品上面中央のカシメ加工は、カシメ代(しろ)0.5mmに立ち上げて、0.3mmの高さに手作業でカシメて仕上げました。

156個のφ0.2のパンチ穴加工と
スリット(0.15×1mm)を型で抜きました。

社内で製作した金型で曲げ加工を行いました。

先端を曲げカシメにて最終形状となります。
公差±0.03
この部品には、最終工程にカシメが2箇所ありますが、仕上がり寸法の関係でカシメ代が少なく、箱型に曲げる前に、先端の借り曲げをしておく必要がありました。
先端が借り曲げされた部品中央の2本の立ち上がりを、左右からコの字に曲げてきた板中央の角穴に通す作業は、とても難しかったですが、精度も納期も、お客様のご要望にお応えすることができました。
こうした微細で難しい加工であっても、ご希望の納期で製造するためには、試行錯誤を繰り返している時間はありません。
経験や技術を総動員して、最適な加工方法と手順で短期間に製造できるよう、出来る限りの努力をしています。
お困りの事があれば、ぜひご相談ください。