真鍮の板厚0.25mm、くびれ絞りと筒曲げを含む微細部品加工

真鍮の板厚0.25mm、くびれ絞りと筒曲げを含む微細部品加工
  • 材 質:

    C2680-1/2H

  • 板 厚:

    0.25mm

  • サイズ:

    9×6×4mm

  • 精 度:

    ±0.03

  • 個 数:

    33個

  • 納 期:

    10日

ポイント

  • ボトル形状の筒曲げ
  • 丸めてからの切欠き加工
  • 幅0.45mm高さ0.03mmの絞り加工
  • 社内製作型10セットを使用
  • 33個を10日で製作

内容

薄板の絞り加工を含む製品の加工事例です。
今回の製品には、丸め曲げがあり、最終的にボトルのようなくびれのある形状にしなければなりませんでした。
平面の板から径が違う丸め曲げをするために、ブランクを扇形にして丸めていきました。
切欠きがありましたが、ブランクの時点で切欠きの加工をしてしまうと、丸めることが困難なため、丸曲げ後に治具を作り、ワイヤー放電加工機と複合旋盤で切欠きを加工しています。

先端にはラッパ型の絞りの指示があり、こちらも丸めてからの絞り加工となるため、型の構造に工夫が必要でした。他にも絞りの指示が複数箇所あり、専用の型を10セット製作し、絞り加工をしています。
幅0.45mm高さ0.03mmの内側からの絞り加工箇所がありますが、丸め曲げ後の仕上り径がφ1.8と小さいため、丸めた後に内側から絞り出すことができません。そのため、ブランクに絞り加工をし、丸め曲げ後に仕上げをして完成させています。

この製品は、複雑な形状で工程数が多く、いくつもの工程に亘って加工しています。
製作依頼数は33個でしたが、型の製作から製品の製作、お届けまでを10日で対応致しました。

丸め曲げ後の絞り加工

ラッパ形状部拡大図

高さ0.03mmの絞り加工

担当者のコメント

今回の製品は、工程数が多く、型の構造の設計が難しい製品でした。
仕上りの形状がラッパ形で、丸め曲げ後の形状を考えながら型の設計をしなければなりませんでした。また、曲げ後には加工ができない箇所もいくつかありました。

今回のように順番を考えながら加工をしていかないと図面通りにならないご依頼も数多く頂いております。
図面を見たときに、様々な状況を想定し、どのような加工で形にするかを考えているうちに、新しい加工方法が浮ぶこともあります。
その新しい発想が、当社のノウハウとなっていると考えております。

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