ワイヤーカットとマシニングの複合加工で、モジュール0.2の平歯車を製作
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材 質:
SUS303
サイズ:
14×4×4mm
精 度:
±0.03
個 数:
2個
納 期:
10日
ポイント
- ワイヤー線径φ0.1mmのワイヤー放電加工機での加工
- 歯車の谷底R0.1
- 複合加工
内容
複雑な形状の製品で、マシニングセンターとワイヤー放電加工機の複合加工を行いました。今回の製品は、一部分だけ歯車の形状で、且つ小さい部品だった為、加工は複数の工程に亘るものでした。
モジュール0.2の平歯車で、さらに歯車の歯谷底はR0.1しかなく、マシニングセンターではφ0.2の刃物が必要となり、難易度や時間的にもコストが高くなってしまいます。そこで今回は線径φ0.1のワイヤーで切断しました。
最後の切り落とし時にワイヤー線が外周からはみ出してしまうと、切断途中で押さえ代から製品が落ちてしまうため、切断方法を工夫しています。

モジュール0.2の平歯車の寸法図
今回の製品のように、刃物では削ることが難しい小さいRを含む製品の加工も、数多く手掛けております。
マシニングセンターで加工が難しい箇所は、高精度マシニングセンターや、ワイヤー放電加工機を用いて加工をしています。
加工箇所によって機械を使い分け、加工者同士が密に打ち合わせをすることで、より高精度な製品を効率よく製作することができます。
また弊社では、微細で高精度な製品を加工する恒温工場を併設しております。 温度管理の行き届いた環境で加工をすることにより、高精度な加工が実現できています。