ワイヤー放電加工機でキー溝の加工
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材 質:
SUS304
板 厚:
33mm
サイズ:
33×34.5×58mm
精 度:
+0.01
個 数:
3個
納 期:
7日
ポイント
- ワイヤーとマシニングセンターを利用した複合加工
- キー溝の加工
内容
今回の製品は、社内でSUS 304のキー溝加工を行った事例です。
加工の順番としては、マシニングセンターにて外径の加工・タップの加工を行い、そのあとにワイヤー放電加工機にてキー溝の加工を行いましたが、キー溝を加工する際に、粗加工で切り落としを行った後に仕上げ加工を行いました。この作業により、キー溝の面精度・平行度・直角度の指示を満たすことができました。
またこの製品は板厚が33mmと比較的厚く、マシニングセンタなどでは加工が困難ですが、ワイヤー放電加工機は導電性の材質であれば板厚が厚い・難削材であっても加工可能です。加工条件を調節すればスムーズに加工することができます。

ワイヤー放電加工機にて加工したキー溝の様子。
粗加工と仕上げ加工を行った。
今回は、ワイヤー放電加工機の加工がメインの製品をご紹介しました。
キー溝の公差と直角の谷Rを満たすためには、ワイヤー放電加工機での加工が必要になります。
普段ワイヤー放電加工機はマシニングセンターやフライスの後加工(外径等)を行うことが多く、ワイヤー放電加工機での加工がメインの製品はあまりないため、今回事例にアップさせていただきました。
この製品は、作業者同士が密に連絡を取り合い、加工を行うことによってスムーズに製品を仕上げることができました。当社が所有している2台の機械の連係プレイがあったからこそ仕上げることができた製品だと考えております。
キー溝の加工・複合加工でお困りの方は、ぜひ西野精器製作所にご相談ください。