Φ12深さ87mm止まり穴を旋盤加工、社内で製作したバイトでツバの溝加工

材 質:
Fe-42Ni
サイズ:
Φ30×90mm
精 度:
±0.004
個 数:
50個
納 期:
10日
ポイント
- NC旋盤1台で全加工
- Fe-42Ni合金の加工
- 内径止まり深穴
- ツバの正面に溝加工
内容
今回は、Fe-42Ni合金の旋盤品の加工事例です。
この製品は、最初から最後までNC旋盤1台で加工しています。
Fe-42Ni合金は粘り気が強く硬いため、切粉が絡みやすく削りにくい材質です。
全長90mmに対して深さ87mmの止まり穴が開いていますが、切粉が絡まない様に注意しながら加工しています。
さらに、ツバの正面には深さ5mmの溝加工指示がありました。
ツバの径が小さく、シャフトからの距離が近いため、市販の工具では、バイトが製品に当たってしまい加工ができません。そこで弊社では、逃げを考慮したバイトを社内で製作して溝加工を行いました。
今回の製品の一番公差が厳しい箇所は、±0.004でした。
一般的なはめあい公差や幾何公差指示もありましたが、お客様の要求公差を満たして完成させています。

ツバの溝加工

Φ12深さ87mmの深穴
今回の製品のように、形状的に市販の工具では加工出来ない製品も日々ご依頼をいただいております。
そのような製品を加工する際には、使用する治具や工具を工夫し、加工を可能にすると共に、時間短縮にも繋げております。
難しい形状に限らず、単純な旋盤加工品も加工しております。
1~30個程の数量でしたら対応可能ですので、是非ご相談ください。