板厚2.0mmの複雑な曲げ、複合加工の提案でコストカット
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材 質:
C1100-1/4H
板 厚:
2.0mm
サイズ:
103×58×31mm
精 度:
±0.05
個 数:
100個
納 期:
10日
ポイント
- 板厚2.0mmの複雑な曲げ
- 部分的に板厚を2.0→1.0mmにマシニング加工
- 先端のつぶし加工
- 曲げの膨らみを考慮したブランク展開
内容
板厚2.0mmの銅板の、複雑な曲げを含む加工事例です。
ブランクはファイバーレーザーで加工しています。曲げ回数が7回と多く、ねじれやすい形状だったため、ハイトゲージで寸法を確認しながら完成させました。
この製品は厚板ということもあり、曲げた部分の幅が大きく膨らんでしまいます。
今回はお客様から、後加工時の干渉を避けるために、曲げの膨らみをなくしてほしいとのご要望をいただいておりました。そこで、曲げの膨らみを考慮したブランク展開をすることで、品質に影響を及ぼさず外観もきれいな製品に仕上げています。
先端のつぶし加工は、社内で簡易型を製作しプレスで加工を致しました。
また、部分的に板厚が1.0mmになっている箇所があり、こちらはマシニングセンターで板厚を削っています。
治具を使ってマシニング加工をすることで、加工スピードが上がるだけでなく、型を作らなくて済むため、コストを削減する事にも繋がりました。

板厚2.0→1.0mmにマシニング加工

先端のつぶし加工
板厚を2.0→1.0mmへ減少させるために、型を製作しプレスで潰す加工方法もありますが、型の製作にはコストも納期もかかってしまいます。
そこで、今回は納期が短いということもあり、お客様に板厚の切削加工のご提案をさせていただきました。板厚を削ることで、型製作の必要がなくなります。
プレス加工よりもスピーディーで高精度な加工が実現し、お客様にご満足頂くことが出来ました。