連続したL字スリットのクシバ形状を高精度に

材 質:
銅
サイズ:
30×30×10mm
精 度:
±0.03
個 数:
5個
納 期:
10日
ポイント
- ワイヤー放電で細く深い溝加工
- 不安定な形状の加工
- フライスで精密仕上げ
内容
連続したL字スリットをワイヤー放電で加工した事例です。
板厚10mm、スリット幅0.4mm、残り代0.6mmのL字スリットは全長24mmあり、さらにオープン形状となっている為、先端は保持されずフリーになっています。
ワイヤー放電のコアレス加工(渦巻き状に繰り広げる加工)を行ないスリットを仕上げていますが、通常の製品とは異なり形状が不安定なので、加工手順、加工条件には工夫が必要となります。
また、水流の強さを弱めにすることで製品が暴れるのを防いでいます。
加工箇所はシークレットとしますが、最終的な仕上げは汎用フライスにて行い、デジタルな機械加工では難しい箇所も熟練の技で仕上げ、完成に至っています。

溝の側面 残り代の0.6mm板厚は一定です。
今回のような形状は、ワイヤー放電加工機の利点を最大限に生かせた製品と言えます。
切削では不可能な形状や、剛性の無い不安定な形状でも、製品への抵抗を最小限に抑える事が出来る為、より自由度の高い加工ができます。
また、当社では汎用フライス・旋盤も所有し、少量な製品は治具レス加工にてスピーディに対応しています。
これらの設備を使いこなすことにより、当社での多品種少量短納期生産を可能としています。
ぜひ幅広い対応力の西野精器製作所にご相談ください。