段取り削減により多面加工品を高品質に
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材 質:
A2017
サイズ:
134.5×124×80mm
精 度:
±0.03
個 数:
2個
納 期:
7日
ポイント
- 多面から交わる穴の加工
- 20度の傾斜
- 最終工程でのクランプ
内容
傾斜20°の面加工、多面から交わる穴の加工を含む、5軸マシニングセンターでのアルミ多面加工の事例です。
3軸マシニングセンターでも加工は可能ですが、製品になるまでに治具を2-3個ほど必要とするため、工程の手間がかかり、さらに精度出しにも手間がかかります。
そこで、段取り替えをはぶき工程短縮ができ、異なる面加工の位置精度も高い5軸マシニングセンターを選択し、すべての加工を行いました。
この製品は多面から交わる穴が5ヶ所と多く、それぞれの穴の垂直精度が要求されるので、ドリルでの曲りを抑制するためにエンドミルでの加工を施しました。
最終的な傾斜20°の面加工はクランプ代が25mmで不安定なため、エンドミルの送り速度、切込み量を大幅に減少させ加工し、±0.03mmの精度に仕上げました。

傾斜20°の面加工中の写真です。
5軸マシニングセンターでX,Y,Z軸のほかにA,C軸を動かし加工しております。

矢印の穴の奥が交わっております。
奥の穴は別角度からドリルで加工しております。
傾斜加工や、横穴加工には一度に5面を加工出来る5軸マシニングセンターで加工をすることにより、複雑な形状なものも高精度に仕上げることができます。
当社の5軸マシニングセンターはアルミや銅、鉄の他に、樹脂など材質問わず加工しております。それぞれ材質に適した工具を常にラインナップしておりますので、段取りがスムーズになり、より短納期でお客様に製品をご提供する事が可能です。