2工程のレーザー加工でビード絞り製品のコストダウン
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材 質:
C1020
板 厚:
0.3mm
サイズ:
8×10×18mm
精 度:
±0.05
個 数:
200個
納 期:
10日
ポイント
- ビード絞り金型と曲げ金型を社内製作
- ファイバーレーザーによる2工程加工
- 3種類の異なる曲げ内R
内容
今回の加工事例は、無酸素銅C1020のプレス部品です。
先端の3本に分かれる部分には、幅0.5mm、高さ0.3mmのビード絞り形状があります。
そのため3次元CADで絞り金型を設計し、社内のマシニングセンターで金型の加工を行いました。
この製品では、ファイバーレーザーの加工を2工程に分けている点が最大の特徴です。
1工程目は絞り前の外形切断ですが、これは20個分まとめて絞り加工を行う形状になっています。
絞り加工後、ファイバーレーザーの2工程目として製品の曲げブランクになる外形を切断します。
最初に製品の外形切断をした場合、1個1個絞り加工をすることになりますが、今回の製品は個数が比較的多いため、コストを考えてこのような2工程加工で製作することにしました。
ファイバーレーザーの2工程目加工を行った後は、曲げ工程に移ります。
大きく分けて3箇所の曲げがありますが、全て大きさの異なる曲げ内Rとなっています。
標準の市販金型のみでは加工ができないため、曲げのパンチ型も社内で設計、製作を行いました。

ビード絞り部の拡大写真です。
ビード絞りから曲げまで、加工に必要な金型を全て社内で設計、製作できるのは当社の強みだと思います。
工程や個数が多い今回の製品も、その強みを活かして短納期を実現させることができました。
当社では製品に合った加工方法を考え、効率的な作業を行う事を心掛けております。ぜひ当社へご相談ください。