アルミヒートシンクの夜間無人運転とインサート挿入

アルミヒートシンクの夜間無人運転とインサート挿入
  • 材 質:

    A6061-T5

  • サイズ:

    191.5×182×13mm

  • 精 度:

    ±0.05

  • 個 数:

    10個

  • 納 期:

    2週間(特殊メッキ込)

ポイント

  • 板厚0.8mm高さ10mmのフィン
  • 表面処理 MIL-C-5341 クラス1A 化学被膜クロメート処理S
  • 表面処理後のM2-3D 特殊インサート挿入

内容

アルミのヒートシンクの加工事例です。
正面に板厚0.8mm、高さ10mmのフィンが80箇所あり、それぞれに直角度0.1の幾何公差が指示されています。板厚が0.8mmと薄く、過大な負荷をかけすぎると反りやビビリ、変形等が発生する恐れがあります。それらを考慮するために、エンドミルの選定と切込み量や送り速度を調整し、製品にかかる負担を軽減させました。

加工後、化学被膜クロメート処理があり、こちらはMIL規格のメッキという事もあり専門のメッキメーカーのご協力を得て実施しております。

メッキ後にはM2-3Dインサート等の挿入が複数あります。
メッキ処理後という事もあり、材料自体も硬化しているため挿入に工夫が必要です。

厚み0.8mm 高さ10mmのフィン

このようなM2-3Dのインサートを挿入します。 M2-3Dは特殊なのでタング付きになります。

担当者のコメント

当社では、長時間の加工は夜間の無人運転にて加工し、昼間はショートタイムの加工の件数をこなすことで機械を止めず稼働率の向上を普段から心がけております。

今回の事例は、80箇所のフィンの加工時間だけで約12時間以上掛り、プログラムを工夫して夜間に稼働させるように致しました。

インサートの挿入ではM2-3Dは小径で深いので、山とびやタング切断時の曲がりがおきやすく難易度が高いです。そのため当社ではM2専用のタング切断用PINや治具を製作し、切断の安定化を図っています。
また、製品の加工だけではなく他にもタングレスインサートやエンザート等の取扱いも経験豊富な作業者が実施しておりますので、ご要望がございましたらお気軽にご連絡ください。

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