単品微細部品を焼き入れ後研磨、2μm仕上げ
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材 質:
SUS440C(HRC54)
サイズ:
7×7×3mm
精 度:
±0.002
個 数:
1個
納 期:
10日
ポイント
- 7×7×3mmの微細部品
- 硬度の高いHRC54の焼入材
- 部分板厚を0.2mm±0.002仕上げ研磨
- 総数1個の依頼を製作
内容
今回は、SUS440Cの焼入れ材を研磨で仕上げた加工事例です。
焼入れ後は切削加工が難しいHRC54の高硬度材の加工となるため、焼入れ前後の硬度の変化に見合った工程を組み、高効率と高精度を実現しました。
7mm角で板厚3mmと小さめの製品ですが、五面方向から精度穴とM2ネジ加工の指示があります。
また、中心にあるザグリの残り板厚は0.2mm±0.002で、表と裏からの加工にて精度を出す必要があります。
形状にもよりますが、焼入れをすると0.01mm程度の寸法変化が起こります。
そのため荒加工と、今回は公差に余裕のあったネジ切り加工は、焼入れ前にマシニングセンターで加工をしました。
重要な公差部である板厚0.2mm±0.002の板厚の仕上げは、焼入れ後に研磨機で加工をしました。
各工程における加工対象の特性と、加工の内容に応じた工作機械、加工方法を適切に選定することで、必要な公差を守りつつ、より短期間で加工することができました。

ザグリ部断面図
総数一個の小さな部品で、多面加工、焼入れ、研磨、高精度と複数工程にわたる製品でした。このような手間のかかる製品でも1個から100個程の製作でしたら対応が可能です。
また、簡単な製品につきましても同様に1個から対応しておりますのでお気軽にご相談下さい。