高精度アルミ製品100個、寸法の安定化
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材 質:
A5052
サイズ:
25×25×10mm
精 度:
±0.02
個 数:
100個
納 期:
5日
ポイント
- 100個の短納期加工
- 精度穴の寸法の安定化
- DLCコーティングエンドミル
内容
アルミ製品の加工事例です。
外形の寸法公差±0.02、中心にφ13G6(+0.006/+0.017) 位置度0.02の穴という加工指示があり、横方向からM3タップが2箇所開いている形状の製品を100個製作しました。
公差穴が外形を基準とした位置度0.02でしたので、クランプによる変形やズレの抑制のため、内径と外形を同じ工程で加工する必要があり、大きい材料から並べて削り出す方法で加工します。(シュミレーション図あり)
この製品の加工では、DLC(Diamond-Like-Carbon)コーティングが施されているエンドミルを使用しています。DLCとは、ダイヤモンドに似た性質を持つ炭素膜で、ダイヤモンドとグラファイトの両方持つ非結晶構造のコーティングのことです。硬度がHV6000(HV=ビッカーズ硬さ)と高く、摩擦係数は0.1μmと低く、膜の表面粗さRa0.02μmと非常に滑らかです。
また、耐溶着性にも優れており、アルミ合金の加工では良好な仕上げ面、寸法精度を維持できます。
これらにより、100個すべての寸法が均一になり、精度が安定します。

実際に加工で使用したΦ6 DLCコーティングエンドミル

<CAD/CAMでのシュミレーション図> このように並べて加工しております。
当社で所有しているマシニングセンター10台のうち、3台はアルミ切削の専用工具を固定装着しており、アルミ経験の豊富な作業者が加工を担当させていただいております。受注があり次第すぐに作業に取り掛かることができ、短納期で品質の良い製品をお客様にお届けしております。
試作がメインという事で、数個単位での生産能力のイメージがあるかもしれませんが、今回のように100個程度の加工でしたら問題無く製作することが可能です。
数量、寸法、納期など製品に関する質問等ございましたら、お気軽にご相談ください。